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映画×ARC

​2016年9月30日 

聞き手:橋本優希(ARCスタッフ) ゲスト:上野 翼 篠原隼士(ARC代表)

ARCを立ち上げようとしたきっかけ

橋本:本日より始まった新企画「映画×ほにゃらら」は映画の魅力を様々な観点からARCの篠原代表を始め、多くの方と言葉を交わしながら掘り下げていくコーナーです! よろしくお願い致します。早速ですが、ARCはいったい何からスタートしたのですか?

篠原:元々『気づけ』という映画を作るためのチームだったんですよ。それが終わってからこのまま映画を作る場所が必要かなって思い作りました。

橋本:『気づけ』という映画はいつ作ったのですか?

篠原:2012年の真夏でしたよね?

上野:いや春先から。

橋本:メンバーは?

篠原:ほとんど僕の後輩です。

橋本:それは高校の?

篠原:いや、専門学校の、それで上野さんは何やってたんでしたっけ?

上野:それで主演やってましたよ。

篠原:上野さんの全ては出演者で始まっているんです、しかも主人公だったんです。

上野:だったね。

橋本:そこから設立に至った過程はなんですか?

篠原:最初は、ただの仲良い集団なんですよ。今の志に変わったのは、2013年のちょっとあとです。映画で日本を変えましょうってなったのは当初からじゃないです。

上野:最初は遊びみたいな高度な遊びみたいなものをやっていた。

篠原:撮影してそのまま野球してました。

上野:そうっすね。

篠原:何よりも野球をするための香盤を組んでましたからね。野球をするために何時までに撮影を終わらせないといけないっていうのをやってました(笑)

橋本:そんなに頻繁に活動してないってことですか?

篠原:いや、毎日やってましたよ。純粋にその頃映画を撮るのが楽しくてやってました。100%楽しくてやってました。今は別に楽しくないですからね。ARCがいつ一番楽しかったですか? って言われたら、俺はその当時だよね。やっぱ。

上野:お祭りしているみたいだった。一応役割分担みたいのもできてたよね。照明がいたり。

篠原:何をやればいいかわからない人たちだった。変な縛りがない考え方だったから。でもやってみようとしてた。だから面白かったのかもしれません。

今と昔

橋本:今のARCは昔と比べてどんな風に見えていますか。

上野:全然違う。どんどん回数を重ねるごとに規模が大きくなってる。何より前までは知り合いだけでやっていたのに今は知らない人っていうか初めましての人が急に入ってきたりとか。ある意味役者が揃ってきたからなんかどんどん規模が大きくなってきているなと。2013年の『おおかみなんかこわくない』で作風ががっらと変わった気がしたんだけど、どうなんすかね?

篠原:どうなんすかね。作風というのは僕はわからないです。

上野:見てる側からかもしれないな。でも子役を起用し始めたのはその頃ですよね。

篠原そうだね。

上野:篠原さんは子役大好きだから。

篠原:最初の頃も映画作り関しては本気なんですけど、経験を経ていくうちに、もっとこうした方が映画は良くなるだろうという考え方に変わっていってる。

上野:考える余裕ができたんじゃない? 前は撮ることにいっぱいいっぱいだったから。撮ることが当たり前になって、その中でもっとこうした方がいいんじゃないって言えるようになったとか。

篠原:『おおかみなんかこわくない』までは結構自分がやりたいことをやれればいいって感じだったんですよ。それももう今は変わってきてますし、どんどん変わりますね。

上野:そのあとくらいに外からいろんな人が入ってきて逆に彼だけが作りたいものじゃなくて、スタッフがメインで作らせてみたりとか。新しい試みをやり始めて。2014年の寒い中外ロケしたなんでっけ?

篠原:『グリコ』です。2014年です。学生が監督をやる体験をしてほしいというのを1年かけた年だったんですよ2014年は。

上野:公開したんだっけ?

篠原:映画を作るというのがこんなにも苦しいということを分かって欲しかった。楽しいのはほぼ一部で相当辛いですよっていうのを分かってほしっかた。それで11月に映画祭で上映させたんです。だから一年かかっているんですよ。2014年は一番忙しかったと思ってますよ。

上野:周りに教える・・・周りがやっていくのを支援するみたいなことやっていたよね。「No Limit映画祭」がちょうど2年前か。映画祭に出品する作品をARCで複数人で複数作確か作りましたよね。

橋本:その時上野さんは携わったのですか?

上野:一個だけ『夏』っていう作品に。

映画制作団体

橋本:ARCに関わってきて感じたことってありますか?

上野:俺は素人なんで別に映像を志しているわけではないけど、個人的に興味がある。クリエーターの人たちを近くで見てみたいなっていう興味もあったし、篠原さんが高校の同級生だったから疎遠にするのももったいないなって思って。なんとなく突き進んでいく道をどんなことをするんだろうって見たくて、手伝いもいろいろやって。面白いし楽しいですね。

橋本:ARCと他の制作団体との違いってありますか?

篠原:失礼かもしれないですけど、他の制作団体は興味がないです。

上野:他の制作団体はみたことがないから比べるのが難しいな。

篠原:最近新規スタッフを面談した時になんでうちを選ぶんですかと聞くと、団体はいっぱいあるみたいなんですよ。その中でARCは何を信念としているか分かるんじゃないですかね。その信念の文章を読んでうん?て思ったらそもそも応募しないでしょうし。

上野:確かに間違ってはいないですね。遊びからスタートかもしれないけど、だいぶ変わってね。真面目になるようになったかわからないけど。

運営部と宣伝部の設立

橋本:運営や宣伝の役割を作ったこだわりってあるんですか?

篠原:作ったものや作ることが素晴らしいということを伝える場所が必要だと思っているので、だから映画のスタッフになりたい人はうちには来ない。伝えていく場所としてある。その中の一つに映画制作があるから、そのギャップに耐えられるか僕は心配ですけどね。運営、宣伝をしていたのが映画制作を始まると急に空気が変わるから。今まで運営や宣伝をやっていた人が急に助監督をやってくださいってなった時に変われるか心配ですけどね。

上野:作るだけじゃない。全部0から準備していく。

篠原:大きな映画の場合、制作、配給、宣伝は別の人間がやるんですね。極端な話、予告編を監督が作ってない場合もあります。映画のボスが映画監督じゃないのが気持ち悪いんです。映画監督が最後まで責任を持つべきだと思うんですよ。なのでそういう場所がないならうちでやっちゃえっていう。

上野:作った人が自分の力で伝えられる。作るだけ作ってあとはお任せしますっていうのは違うってことだよね?

橋本:それがARCの方針でもあるのですか?

篠原:方針ってなんだろう?ARCの方針は映画という力で世界を変えることじゃないですか。そのためのありとあらゆる手段をやってみてるんですね。でも心のどこかで変わらないのはわかってますね。

映画を作るってめんどくさい

橋本:活動するにあたって心がけていることってあるんですか?

篠原:法人にも趣味にもカテゴライズされない場所なんです。なので仕事と思ってくる人、趣味と思ってくる人っていう概念を変えなきゃいけなんです。スタッフが仕事だと思う、趣味だと思う固定概念を覆さなければいけないっていうことです。脳みそを使わない仕事と0から頭の中で必死に考えて生み出す仕事だとARCは後者じゃなければいけない。1人でも前者がいて欲しくない。言われたことをこなすっていう人がいて欲しくないから、それをとっても楽しいことですよってことを僕から広めようってことを心がけています。

上野:気付けるかどうかだね。

橋本:面談して断った人はいるんですか?

篠原:基本的には全員大丈夫ですって言います。

篠原:俺は、映画に作らされているんですね。自ら映画を撮るというより作らされている。だから映画を撮る時は僕はめちゃくちゃ機嫌が悪いんです。

橋本:そうなんですか?

篠原:僕は映画を撮るとやりたくないって思うんです。何で俺がこんなことやらないといけないんだ、くそって思いながらやるんですよ。それをやらなくちゃいけないから僕は一生奴隷のまま幸せになれないんだなって思うんですよ最近。でもそのこと自体が幸せなのかなって思うんですよ。意味不明ですね。

上野:だいぶ年をとってますよ。

橋本:映画を作ることは嫌じゃないんですか?何で機嫌が悪くなるんですか。自分がやりたいことをできてますよね?

篠原:心からやりたい映画を撮る日が来たら幸せだなって思います。今の日本が好きではなくて、でも好きになりたいんですよ。好きじゃないのが何でかというと、生きている人が脳みその100あるうち1しか使ってない感じしてちょっと嫌なんですよ。映画を作ることでその人たちの1がもっと広がればいいなって思ってやっているんですね。自分のためにやってないんですよ。だからイライラするんです。

上野:こうなってほしいってどっかでぼんやりかもしれないけど願いがあるのかもね。やっぱ楽しいというのと違うのかもね。でも一回やるって決めた以上は周りもいるから止められなっていうのもあるしね。

篠原:『カラス姫』なんて出来上がったら一番嫌だったね。一年子供達のために考えてやったけど、作っている間にいろんなことが起きたんです。2015年、日本は、どんどん嫌になっていって、この56分の映画で何人の人が変わるんだろう、なんの意味もないなって思って、何をやっていたんだろう。でも上映し終わった後1人の子供から「この映画を見てお母さんに会いたくなった」っていう感想が届いてやってよかったなって思いました。それは100の内1じゃないですか、その1のため99は楽しくないです。そんな感じですよ。

これからのARCは・・・

橋本:後のARCはどうなっていきたいですか。

上野:多くの人に知ってもらう環境だったり、賛同してくれる人の輪が広がって共感してくれる人が増えたりして、なんとなく楽しみではある。

篠原:1、信念を変えないこと。これは変わったら解散だと思っています。信念が変わったら各々好きなことをやればいいと思うんです。だからいい意味で変わらないことです。この4年変えわったことはないです。一度も。

上野:そうだね。初心みたいなものなのかな。

橋本:今これをやろうろか考えていることはあるんですか。

篠原:一年以上計画を立てているんですけど、まず映画祭ですね。あと高校生に向けた映画のワークショップ。あと子供映画教室は一回やっているんですけど、もう一回やってみようと思ってます。もう少し多くの子供を含めて。

上野:マジか。

篠原:これをやるだけで1年2年はかかるので。そうこうしているとあっという間に30,40になっていくんです。

上野:時間が足りるか。人生足りないかもしれない。

篠原:それが一番の悩みですね。仮に80まで生きたとして何本映画を撮れるんだろうと思うんですよ。今のところ1年に一本映画を撮るのは無理だと思うんですよ。頑張って2年で一回だとすると。

上野:80まで生きたとして。

篠原:20本しか撮れないってことでしょ。20本しか撮れないんですよ。一本一本本当に大切なことをしていかないと、多分恐らくですけど死ぬんですよ僕は。

上野:そうだね。

 

橋本:映画にこだわる理由ってあるんですか?

篠原:俺それ答えられない。三回取材受けたんだけど答えられない。

上野:何で映画か・・・?

篠原:わかんないよね。そんなこと言われても。

上野:一つの表現の手段だからね。

篠原:多分だけど映画に一番の可能性を感じているからじゃないですか。でも誰も映画に見にいかないんだよな。それですよ、緊急事態なのは。

上野:最近は映画見るようになったね。この2週間で有名なやつ3本。

篠原:素晴らしい。

上野:昨日は一人で見ました。『君の名は。』

篠原:できるだけ他者を連れて行くっていうのがポイントです。一人で行くことは悪くはないんですけど、誰かを連れってってください。

橋本:なんですか?

篠原:誰かを連れて行かないと。自分の世界しか広がりませんよ。自分の世界が広がるのは大事だけど、今日本人って何人いるんですか?

上野:一億二千万くらい。

篠原:残りの人は変わってないってことでしょ。みんなが変わらないと日本は変わらないんですよ。僕は、創立から言っているのが学校の授業で週に一回は映画館に連れって行って方がいいと思います。

橋本:上野さんにお伺いしたいのですが、篠原さんに映画館に連れまわされているのですか?

上野:よく誘われる。

橋本:見たくない映画だったら?

上野:基本好き嫌いはないから。見て面白かったらそれでいいかな。おもしろくなかったら面白くなかったで、一期一会じゃないけど。逆に自分が見たい映画だけ見ちゃうと偏りがでちゃんです。だから今日これ見ますってなった方がいいんです。

篠原:今までで自分では見る予定なかったけど一緒に見に行ってこれ良かったなって思った作品はなんですか?

上野:あの4人組の、、音楽家の、、

篠原:ジャージーボーイズ。

上野:あれは面白かった。

 

仕事をするってどういうこと?

橋本:今までのメンバーはどうして辞めてしまったのですか?

篠原:違ったんじゃないんですか。

上野:楽しいを頭の念頭に置いている人は辞めると思うね。結局ここでやる以外に自分でやりたいことを見つけてペースが合わなくなって、自分がやりたいことを追求した結果そうなった人もいるよね。

篠原:楽しさを受け取ろうとした人は辞めます。そもそも仕事の楽しさって自分で作り出すものなんですよ。

上野:そうだね。

篠原:ARCは楽しむものが転がっていてそれを自分で拾える場所じゃないです。僕らはスタッフに楽しさの提供は一切する気はなくて自力で作り出すものなんですよ。

上野:受け身じゃダメ。どこの世界も同じよ。楽しいって色々あって、自分から楽しんでいくか楽しみを貰うかで楽しみが違うからね。

篠原:自ら楽しさを生み出してそれをさらに分け与えようとする人はどこに行ってもやれると思う。

上野:俺は全然違う仕事しているけど楽しいことを自分からやっている人は仕事も進めるの上手いし。

篠原:最近思うんだけどさぁ、よくテレビで仕事をしない若者がよく出てきて、あれで自由じゃないとか楽しくないからとか言うのですけど、自由に楽しさとか喜びを感じる全ての根源は不自由なんですよ。不自由だから自由があるんですよ。その人の中で自由を100にすると崩壊ですよ。

上野:自由を求めたがるんだね。

篠原:そうです。だから自由じゃないからっていうのはおかしいです。簡単に言うと、自分が消費者だって思っている人は一生幸せになれませんよ。常に何かを与えられてそこから楽しさや喜びを感じている人は、0になったら死ですよ。自分から何かを生み出して誰かに分け与えて世の中が平等になっているんですから。

上野:依存って言ったら難しいけどね、頼りきっちゃてるかもしれない。

橋本:すごい勉強になります。

上野:仕事ってやっぱり自分より前に同じ似たようなことをしてる人がいるから、だいたいそういう人たちの背中を追って、始めていく。

篠原:某社長が言ってたんだけど「日本人の学生は就職っていうのは就社だと思っている。会社に就くと思っている」会社から受動するって考えでしょ。だから楽しいわけないでしょ。職に就けて初めて楽しいって思うわけなんですよ。

橋本:社会人と学生だったら学生の方が楽しかったですか?

上野:俺はそんなことないよ。

篠原:僕は学生に戻りたいとは思いませんね。人生が80年だとして20年まで学生で残りの60年は働くしかないんですよ。だとしたこの60年を楽しさに変えないと損ですよ。

上野:学生に戻りたいっていうより単純に友達を作ればいいんじゃないの。別に学生に戻らなくてもこの環境で友達を作れば同じようになるんじゃないの。

篠原:勉強っていつでもできますからね。

上野:そういうことよ。

篠原:大学、専門学校は自分が社会に出た時に何を喜びとして生きていけるのかを考える時間なんだと僕は思っているんですよ。

上野:深い。

篠原:ARCのある子が大学一年生の夏休み明けに悩んでいるんですよ。何か悩んでいるんですよ。「私は本当に映画なのかな」って言うんですけど、当たり前のことなんですよね。それに悩むための4年間なので。そもそも悩むために学校に行ってると思っていいと思いますよ。

上野:そうだね。

橋本:ってことは、卒業する時に悩んでいたことが解決させるんですか?

上野:そんなことでのないんじゃない。悩みっていうのか課題っていう捉え方。

篠原:今の質問は大きな間違えです。4年間悩んだからといってその後それから解放されるのは違いますよ。

上野:人生の話みたいな。俺ら25年しか生きてないのに。

篠原:そういう質問が出てくるんだね。18歳で。本当にくだらない大人の真似をしない方がいいですね。くだらない大人に囲まれているのはかわいそうだから、子供たちに映画を撮るんですよ。僕は。

上野:お、戻ってきた。

篠原:もっとこうであっていいんだ人生はっていうのを見つけられるのは必要ですよね。子供には。

緊急!スタッフの門間さんからお悩み相談

門間:人をまとめられないんですよ。みんな好き勝手やってくれちゃって、どうしたらまとめられますか?(門間さんも監督として活動中)

篠原:門間さんが、なぜその映画を撮るかっていうのが伝わってないんじゃないですか?

上野:そんな気がするね。

篠原:俺はスタッフにもキャストにもするんですよ。この映画が生まれる理由はこういう理由で、生半可な気持ちで、できないですよってその時点で無理だと思った人はそもそも入らないんですよチームに。だからそういう現象は起きないんですよ、あんまり。

上野:難しいね。

篠原:サークルの課題なんでしょ?

門間:そうです。

篠原:課題っていうのはある種の仕事と捉えらるんですよね。やらなきゃいけないみたいな。

上野:何のためにやるのかもう一回立ち返ってみたら?

篠原:何のために私はこの本を書いて、もう一回話すってのは大事ですよ。

上野:そうだね。ミーティングって案外バカにできないくらい大事で、今こういうことがあります。こういうことが問題だと思いますっていうのをちゃんと定義してあげて、それについてこうしたいですっていうのを意思表明した後で一人ずつ話を聞いてあげないと、みんなそれぞれ色んなこと考えていてぐちゃぐちゃぐちゃってなっちゃうともう何もまとまらない。一回区切るのも割りと大事。

篠原:ARCの定例会があるんですけど、それを電話会議にしましょうって意見が殺到したんですけど・・・

上野:顔見て話すって大事。

篠原:そうなんです。結局話すことは変わらないんだけど、ミーティングはその人の表情とか呼吸とか言葉が一体となるものの交換の場でしょ。やっぱりうざいって思われるくらいミーティングってするんですよね。ARCはすごいですよ、映画が始まると毎日ありますからね。これやる意味ありますかって言われるんですけど。

橋本:最後の質問なんですけど・・・このコラムを読んでいる人にメッセージをお願いします!

篠原:どうなんだろね。読んでる人は映像を作っているのかな?わからないね。誰が読んでいるかわからないから難しいねこの質問。ん〜。わかりました。いくつになっても大抵のことは難しいし、くだらないのは確かです。確かなんですけど、世界は素晴らしいはずなんですよ。世界は素晴らしいはずだからそれを信じてやった方がいいですよとしか言えないですね。でも大抵のことは面倒くさいです。

上野:すげ〜今の言葉俺も同じようなこと思ったよ。この先ね、どんだけ時間が経とうとも同じ感じなんだよね。

篠原:ふとした時に感じるんです。僕が赤坂に勤めていた時に雨上がりのね、空があってね9時くらいにそこを通ると鳥がぴよぴよって鳴いてて、子供たちがお母さん待って〜とか言ってるのを見ると世界が素晴らしいんじゃないかって思うんですよ。もしかすると。

上野:なんて綺麗な世の中なんだって(笑)

篠原:そう思う時があるんですよ。やっぱり。

上野:わかる。説明できないよね。だからこの時間がずっと続けばいいのになって思う。

篠原:外を歩いてみろ。一回スマホの電源を切って、テレビも消して手ぶらな状態でとにかく外を歩いて回りをキョロキョロして、いろんなものを見て音を聞くとだいたい世界は素晴らしいから。家に帰ってまた悩む。でもスマホ見てても何も変わらないんでね世界は。きっとポケモンよりも素晴らしいものが落ちていると思うので。

上野:なるほど。

橋本:上野さんはどうですか?

上野:いい師匠を見つけてください。この人のこういうやり方を真似したいとか参考にしたいとかいう人を誰か一人見つけることが大事で、結局生まれた自分っていうのは空っぽで、いろいろ社会に出ていろんな人に出会って、もちろんARCでもいろんな人を見てきて思ったんですけど、人のいいところを見習うように日頃心がけてみてください。いい師匠を見つけることは大切だってこと。

橋本:本日はありがとうございました!

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